小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター お電話0359585512
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

腹側減圧術(ベントラルスロット形成術):頚部椎間板ヘルニアの手術

 腹側減圧術(ベントラルスロット形成術)は頚部椎間板ヘルニアやウォブラー症候群などにより呼吸障害や運動障害を起こしてしまった際に実施される手術方法です。
 この手術では、首の腹側皮膚を切開し、気管や頚動脈・重要な神経(反回神経や迷走神経)を分けながら頚椎へアプローチします。  当院では頚椎のスロット作成を超音波乳化吸引装置(SONOCURE)を用い、また、「スロット作成」〜「頚髄に接している逸脱椎間板の摘出」を手術用顕微鏡の視野で行うことで、可能な限り侵襲を少なくしつつ安全性を確保して手術を行なっております。
 また、多発性の場合は腹側減圧術を同時に2か所実施したり、PLDD(経皮的レーザー椎間板髄核減圧術)を併用することで対応しています。
 術後は集中治療室で入院管理を行いつつ、なるべく早期にリハビリテーション科と連携して理学療法(赤外線レーザー、徒手療法、抜糸後は水中トレッドミルなど)を開始することで、より良好な歩行を目指します。
腹側減圧術が適応になる頚部椎間板ヘルニアのMR画像
本症例では第3-4頚椎間(緑矢印)における腹側減圧術と第4-5頚椎間におけるPLDDを同時に実施した
作成したスロットから逸脱した椎間板を摘出している様子(術者が見ている手術用顕微鏡の画像)
頚髄の圧迫が解除されている様子(術者が見ている手術用顕微鏡の画像)
本症例は14歳と高齢で発症し歩行困難でしたが、術後2日目から徐々に歩行可能となりました。
当院では様々な椎間板ヘルニアの診断・治療に対応しております。椎間板ヘルニアに関するお悩みがありましたら、ご気軽に当院へご連絡ください。

執筆担当:獣医師 大竹
小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センタートップページ
東京都豊島区高田3-20-11
TEL 03-5958-5512 
Email: otakibashigroup@yahoo.co.jp