ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。
今回は4月から始まりました当院のリハビリテーション科専門外来の症例を紹介いたします。
こちらのパグのわんちゃんは後肢跛行の症状で当院のグループ病院に来院され、脊椎脊髄疾患が疑われたので、当院でMRI検査を行ったところ胸腰部椎間板ヘルニアと診断されました。そして当院にて片側椎弓切除術・経皮的レーザー減圧術を受けられました。術後は水中トレッドミルという水中でベルトの上を歩くトレーニングを行いつつ、この春から開設されました、リハビリテーション専門科にもご通院されています。現在術後63日目で、姿勢維持機能の低下により歩行が完全に回復していないのと、排尿のきれが悪く、排尿が完全に終わる前にトイレから出てきてしまうことがあるそうです。そこで、膀胱周辺の下腹部と腰仙椎部脊髄の神経に働きかける、「物理療法(半導体レーザー照射治療)」を行っています。
実際にレーザーを照射している様子。良い表情ですね。
実際にレーザーを照射している様子。気持ちよさそうです。
改善の様子や経過は患者さんそれぞれだそうですが、レーザーを当てられている時の患者さんのお顔はなんだかリラックスしています。じんわり温かくなるので気持ちが良いのかもしれません。こちらの患者さんはレーザー治療のほかに、犬のリハビリテーション認定資格(CCRP)を取得している小笠原獣医師の手技による「徒手療法」にて拘縮や過緊張をおこしている筋肉をほぐしています。
徒手療法で筋肉の過緊張をほぐしている様子。
また、リハビリテーションは自宅での毎日のトレーニングが機能回復に大きく関係していますので、患者さんの状態をみて自宅でのリハビリプランを設計します。小笠原獣医師が患者さんの様子をビデオに撮ってスローモーション再生したりとよく観察し、ご家族の皆さんとお話をしてプランニングをしています。
神経外科・整形外科術後などのリハビリのご相談があれば当院スタッフまでお尋ねください。患者様とご家族の方一人一人に向き合って、その子にあったリハビリプランをご提案いたします。ご家族の一員であるわんちゃんねこちゃんの身体の機能の回復を目指し、快適な生活を送れるようにサポートしていきます。
執筆担当:動物看護師
齋藤
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