小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター お電話0359585512
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

犬のリハビリテーション(頚髄における水和髄核逸脱)

水和髄核の逸脱によりリハビリテーションテーション科専門外来を受診することになった症例を紹介いたします。
Mix(シーズー×ポメラニアン) 12歳齢 去勢雄
突然の起立困難により当院に来院されました。
MRI撮像を行い頚部において水和髄核の逸脱という診断になりました。内科治療で改善が見込めたため、痛みのコントロールをしながらリハビリテーションを行いました。

来院当初は四肢麻痺であり、自身で体を起こすことができず寝たきりの状態でした。
リハビリテーションでは関節が固まらないように筋肉をほぐすことや四肢の感覚受容器に刺激を与えるための徒手療法を行いました。
体勢も横になった状態だけではなく伏せの状態も維持するように2時間おきに寝返りをうたせました。

1週間程入院下で、点滴や食事の介護やリハビリテーションを行いました。その間に自力で上半身を起こせるようにまで回復していました。
退院後、ご自宅でも四肢に刺激を与え、また姿勢トレーニングを行い1週間に2回程度通院していただきました。

退院から2日後には寝返りを打てるようになり、1週間後には自立起立できるようになり歩行も可能になりました。
2週間後にはまだ前足がつまずいてしまうことはありますが、散歩の時間も伸び固有位置感覚(本来の正しい位置に体を維持できる感覚)も改善がみられています。
4週間後に再度MRI撮像を行いました。軽度の椎間板ヘルニアはありますが逸脱した水和髄核は吸収され脊髄の圧迫が改善していました。
今後の目標としては四肢の筋力を強化し、より良い歩行ができるようにリハビリテーションもステップアップしていきます。

執筆担当:動物看護師 中村
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