小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター お電話0359585512
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
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踵骨脱臼

踵骨とは足首の踵の骨で、アキレス腱が付着している骨です。踵骨・距骨の脱臼(近位足根間関節の脱臼を伴う過伸展)は重度な外傷の結果として起こりますが、まれな疾患となります。この子はスーパーの前にリードで繋いでおいて戻ってきたら足を上げていたとのことで来院されました。触診したところ足根が重度に腫れていました。通常のレントゲンを撮影では腫れていることこそ分かりましたが、大きな異常は発見できませんでした。そこで、指先に力をかけ圧迫をかけて撮影したところズレが大きくなり、診断が確実なものとなりました(ストレス撮影といいます)。
通常はオレンジ矢印の位置が合わさっている必要があります。それが大きくずれているのがわかると思います。右の写真は正常な足根部のレントゲンです。
治療には骨の安定化、関節の安定化が必要となり、関節固定術が適応となります。脛骨と距骨の関節は問題なかったため、踵骨より遠位の固定のみを行いました。関節固定には強固な固定が必要となり、時間もかかるためロッキングプレートを使用し、髄内ピンも合わせて行いました。現在術後半年以上経ちますが経過は順調でどちらを治療したのかわからないレベルに回復しています。


整形外科疾患でお悩みの方はメールや電話などでご相談ください。 執筆担当:獣医師 磯野
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